こんにちは、ゆーんです。
これまでに2度、胎児ドックに行きました。
そして、羊水検査はしない。と決めました。
- 羊水検査をするということは、命の選択をするということ
- 仮に染色体の異常があったとしても、産まれてみるまではどんな症状なのかは分からないということ
が理由です。
分からないのに、今お腹のなかにある命を秤にかけることはできない。というのが、わたしが羊水検査はしないと決めた理由でした。
他にもりーくんの「プスッ」発言も大きな決め手になったりもしたのだけど…その辺は前回の記事をご覧ください(^^;
わたしの心は決まり、あとは大学病院で心臓のことについての説明を受け、覚悟を決めるのみ…と思い、不思議と気持ちは落ち着いて穏やかに過ごしていたのですが…
先日、お義母さんから「やっぱり羊水検査をしておいたほうが良いのでは」と、話をされました。
とても現実的に、わたしと、夫と、そしてりーくんのことを考えてくれての、話でした。
赤ちゃんのこと
今、わたしのお腹の中にいる赤ちゃんは、心臓に問題を抱えているのではないかと疑われています。
そして、もし心疾患だった場合、染色体に異常がある確率も、高くなると言われています。
- 産まれてすぐに、大きな手術をしなければならないかもしれない
- それが、1度の手術で治るものなのか、一生涯付き合って行かなければならないものなのか、産まれてみるまで分からない
- もし染色体にも異常があった場合、免疫力や、精神発達面にも問題が出るかもしれない
- それも、産まれてみるまで分からない
お腹の中の赤ちゃんは、女の子です。
でも、心臓に病気を抱えていたり、染色体に異常があったら、子どもを産むことも難しいのかも、しれない。
どれもこれも、かもしれない。
かもしれない。
産まれてみないと、分からない。
分からないから、わたしは羊水検査はしなくて良いと、思っていました。
幸いにも、今お腹の中にいる赤ちゃんは、とっても元気。
心臓のこと以外は、何も問題なく、すくすくと成長してくれています。
15wあたりから胎動も感じることができるようになって、今もピコピコとお腹を蹴ったり、くるりと回転したりして、遊んでる。
手足やお顔など、容姿にも染色体異常の兆候はみられない。
だったら、きっと大丈夫。
心臓を手術することになっても、成功率は99%ととても高い。
もしかしたら、ちょっとだけ言葉が遅かったり、発達面で遅れが見られるかもしれない。
身体が弱かったり、するのかもしれない。
でも、それくらいなら、大丈夫。大丈夫。
そう、信じていたし、今も、信じています。
お腹の中の赤ちゃんの、生命力を、信じています。
家族のこと
でも、お義母さんが「羊水検査をしたほうが良いのではないか」と話してくれた理由は、とっても現実的で、わたしたち家族のことを考えてくれてのことでした。
- 万一病気が重く産まれてきて、発達面にも遅れがあった場合。親も、そして産まれてくる赤ちゃんも、しんどくて、大変であること。
- 染色体に異常があり、日常生活が送れないレベルであった場合。これまでのような生活ができないのはもちろん、もしも、万が一にも将来わたしたち夫婦に何かあったときに、その負担はすべて、りーくんにかかってくるのだと、いうこと。
りーくんに負担をかける。
それは、お腹の赤ちゃんが最初にNTを指摘されたとき、わたしもまっさきに考えたことでした。
今目の前にいる、りーくんに。
将来何かしらの負担をかけなければならない可能性があるのだとしたら。
だったら…。
でも、そんなの分からないのです。
産まれてくるまで、分からないのです。
他の子と、もしもちょっとだけ違ったとしても、可愛い可愛い子どもだと思う。
きっと、わたしも夫も、そしてりーくんも、産まれてくる子どもも。
しんどいこともたくさんあるかもしれないけれど、でもしんどいだけじゃ、ないと思う。
周りから、何か言われたりもするかもしれないけど、でもきっと得られるものもたくさん、あると思う。
分からないのに、切り捨てるという選択をしたくない。わたしには、できない。
今、しっかり生きてるのに、必死で生きてくれてるのに。
この、お腹の中の命を、手放すことなんてしたくない。
必死で冷静さを装って、お義母さんの話を聞いていたときは
「わたしもそう思ってた。やっぱりムズカシイんだろうか」
なんて動いてたわたしの頭は、いざ自分と向き合ってみるとなんとも単純で、わたしのなかに選択肢なんてなくて…
産みたい。
笑ったかおを、見せて欲しい。
ただそれだけでした。
どうなるかは、分からない
先のことを冷静に、現実的に考えたら、今のただ「産みたい」という気持ちだけですべて済ませてしまえることでもないのは、分かってるのです。
わたしだけの問題でもなければ、家族だけの問題でもない。
お義父さんお義母さんにも負担をかけることになるのかもしれないし、どれだけこの先の人生に影響を及ぼすのかも、分からない。
そもそも、自分だってどうなのか分からない。
きっときっと、可愛い赤ちゃん。
でも、子育てがただ楽しいだけのものじゃないのは、1人目の子育てで十分に分かってる。
しんどい。病む。自分が自分じゃなくなる。
そんな経験を、何度もしてきた。
わたし1人で、乗り越えられるものではない。
わたしだけの気持ちで、決められることじゃない。
夫としっかり話して、お互いの意見を、気持ちを、しっかり確認しあって、考えなければならないこと。
夫も「中絶することはない、と思ってる」とは言ってくれている。
でも、夫に“もしも産まれてきた子どもに染色体異常があった場合も、育てていくという覚悟”があるようにも、感じられない。
心配性のくせに楽観的な人なので…染色体異常はない気がする!!みたいなノリで済ませてしまっている…(--;)
もちろん、赤ちゃんに何の異常もなく、元気に産まれてきてくれることを、心の底から願う。
でも、もしも万一産まれてきた赤ちゃんに何か異常があったとき。
それでも、その子を愛し、受け止め育てていく。
そういった思いをお互いにもち、共有する。
それができてはじめて、今お腹のなかにいる赤ちゃんと向き合ったといえるのだと、思います。
そして、わたしたち家族のことを気にかけてくれるお義母さんにも…
できることなら、お腹の赤ちゃんのことを、受け入れて欲しい。
もしもなにか問題を抱えていても、愛してあげて欲しい…
お義母さんに羊水検査を勧められる
お義母さんから「やっぱり羊水検査を受けたほうが良いのではないか」と言われたのは、17週を過ぎてからでした。
一般的に羊水検査は16w-18wの間に受けるものとされています。
それ以降の検査だと、羊水検査の結果が出たときには中絶可能な21wを過ぎてしまっている可能が、あるからです(日本では人工中絶ができるのは21w6dまで)。
『中絶の考えありきの、羊水検査』
わたしの中にどうしてもその思いがあるため、ほんのわずかにでもリスクのある(0.3%で流産)羊水検査を、改めて義母に勧められたのは、正直ショックでした…
ただでさえ心臓に問題があるかもしれない赤ちゃん。それだけでも十分な負担なのに、その上染色体の異常まであったら…
お義母さんの考えも、分かります。
息子夫婦に、そんな大変な思いをさせたくないという親としての思いも、あるのだと思います。
夫はお義母さんの話を聞いて、揺らぎました。
そもそもが夫の中では「大丈夫な気がする」だけで受けなかった、羊水検査。
根拠もなければ、覚悟もなかった。
あっというまに夫の意見は、「羊水検査受けといたら良いんじゃない」に、変わりました。
“とりあえず”で受けてみる検査では、ないと思う
羊水検査を、子どものことを考える上での情報を増やすという意味で受けるということも、もちろんあると思います。
例えばお腹の赤ちゃんは、ただでさえ心臓のことで検査が必要と言われている。
その検査ができるのは心臓のことをしっかり診ることができる19w以降。
この19wというのも、大学病院の専門のお医者様だからいえること。一般の検診では心臓の異常は分かっても26wあたりだそうです。
それまでに、増やせる情報は増やしておきたい。
それが、夫の意見。その気持ちも、分かります。
…でも、わたしはやっぱり思ってしまうのです。
その“情報”は、子どもを“おろすかどうか判断するための情報”だよね…と。
“子どもを生かす為の情報”として染色体の情報を求めるのであれば、産後の赤ちゃんの血液検査で分かることですから。
息子夫婦に負担がかかるのであれば、今後を思って今回の妊娠は諦めたほうが良いのではないかと言う、義母。
情報が足りなくて判断ができないと言う、夫。
産まれるまで分からないのに、命を奪いたくないと思う、わたし。
何度話しても平行線で、話は一向に前に進まず。
羊水検査のタイムリミットへ、日にちだけが過ぎていきました。
実際には羊水検査について話をしていたのはほんの1週間程度のことだけど。
“羊水検査” “中絶” “諦める”
そんな言葉が飛び交うこの1週間は、わたしの心にはものすごく負担で…悪夢のような1週間でした。
3度目の胎児ドックへ
そして、わたしたちは夫婦でもう1度改めて、胎児ドックを受けた病院へ足を運ぶことにしました。
何か少しでもエコーで進展が見られないかどうか。
心臓の病気や、染色体のことについて新たな情報を得られないかどうか。
そんな気持ちの裏側で、どうしても“わざわざ今日、18wに病院を訪れる理由”
つまり、18wという“羊水検査を受け、中絶が可能なタイムリミット”に、病院へ向かっているという事実に、道中はずっと、涙が止まりませんでした。。
***
長くなったので1度区切りたいと思います^_^;
この1週間、本当にひたすら考えて、考えて、とてつもなく長い1週間でした。
結果でいうと、やはり羊水検査は受けないという選択を、わたしたち夫婦はしました。
また、3度目の胎児ドックでの検査内容とあわせてまとめたいと思います。
▼これまでの妊娠の記録
最後までお読みいただきありがとうございました。
ゆーんでした。