こんにちは、ゆーんです(。・・)ノ゙
みーちゃん心臓修復手術の術前付き添い入院3日目。
手術は連休明けの火曜日ですが、土日祝日は先生たちが基本お休みのため、入院初日の金曜日のうちに術前説明がありました。
既に聞いていた内容と同じではあったのですが、改めて、まとめておこうと思います。
【両大血管右室起始症】と【肺動脈狭窄】の心臓修復手術
みーちゃんは産まれる前から【両大血管右室起始症】と【肺動脈狭窄】を合併していることが分かっており、今回の手術ではその両方を一気に治してしまおうという話になっています。
前回カテーテル検査時に提示された、今後の方針(①~③)でいうと、①の選択肢。
左シャント手術は行わず、側副血管は残したまま、心臓の修復術へ向かうというパターンです。
手術の内容は主に2つ
手術の内容は主に2つになるそうです。
1.心室に空いた穴にガードを付けて、左心室から大動脈への出口にする
↑言ってる意味が分からないと思います。スミマセン(-人-;)
わたしもなんとか噛み砕いて理解したところなので、先生が使っていた医療的な単語までは覚えていません。
要は、こういうことだそうです。
みーちゃんの心臓は、正常な心臓とは違う部分がいくつかあります。
その1つが、心室の真ん中に大きな穴が空いているということ。
左が正常な心臓で、右がみーちゃんの心臓。
大動脈と肺動脈をまたぐように、心室間に大きな穴が空いています(赤のマーカーで示した部分です)。
本来なら身体を巡って帰ってきた汚れた血液は、右心室から肺動脈を通って肺へ送られ、左心室に戻ってきて大動脈を通り再び全身に送られるのですが、(↓イメージ図。青が汚れた血液で赤が綺麗な血液の流れ。)
みーちゃんは【両大血管右室起始症】なので大動脈と肺動脈の両方が右心室から出ており、かつ心室に穴が空いているため汚れた血液と綺麗な血液が混ざりあってしまっているという状態です。
わたしはこの穴は、きれいさっぱり閉じてしまっておしまいなのかと思っていました。
が、どうやらただ閉じるというだけでもないようです。
右心室側にガード(膜?)を張って、そのまま穴は残して左心室から大動脈への出口とするそうです。
これにより、汚れた血液と綺麗な血液が混ざり合わなくなり、血液の流れが正常な心臓と同じになるということ。
心室間の穴にガードを付けて、左心室から大動脈→全身へ血液を送るための出口にする。
これが、今回の手術の主な内容①です。
2.肺動脈を自身の血管+人工血管を繋げて広げ、弁を入れ替える
2つ目がこれです。
みーちゃんの肺動脈は、正常な心臓の肺動脈と比べると低形成で随分細く、弁もかなり小さくて血液を送り出す働きをほとんどしていないのではないかと言われています。
(左が正常な心臓で、右がみーちゃんの心臓)
生後2週間で行った右シャント手術で肺へ伸びる血管は随分と太く育ったものの、右心室から伸びている部分は相変わらず細いままでした。
今回の手術では、この細い肺動脈を太く広げ、機能してない肺動脈の弁を人工弁に入れ替える必要があります。
図でみるとこんな感じ。
みーちゃんは細いながらも自身の肺動脈が伸びているので、それに筒状の人工血管を開いたものを繋げて、太い肺動脈を形成することができるそうです。
(ほっそい血管と人工の血管を開いて繋げて筒状にするってもう理解の範疇を越えているけど、するそうです。)
これにより、右心室から肺動脈へ流れる血液量が増え、肺から戻ってくる酸素をたくさん含んだ綺麗な血液も増えるため、チアノーゼが改善されるということでした。
その他、手術に関わること
今回の心臓修復手術の主な内容は上の2つですが、その他にもいくつか説明がありました。
右シャントで入れた人工血管は切るそうです
メインの肺動脈が太くなり肺への血液量が増えれば、前回の手術で入れた右シャントからの血流は不要となります。
そのため、人工血管は両サイドを縛って、切ってしまうそうです。
(左が修復前、右が修復後の心臓)
切った先っぽは、そのまま放っておいても問題ないそう。
そういえば、シャントを繋いでいる部分の血管が少し狭窄しているという話もあったのですが今回そこには触れられなかったので、改めて聞いておこうと思います。
側副血行路は念のため残すことに
こちらも以前から指摘されていたことですが、みーちゃんには本来はない血管、側副血行路が少なくとも3本、大動脈から肺へ向かって伸びています(赤で塗ったぴろぴろ血管)。
この側副血行路、手術には邪魔になることが多いので(心臓手術の際には心臓を冷やして低温にしないといけないのだけど、側副血行路があるとあたたかい血液が流れ込み心臓をあたためてしまったりするそう)、術前に切ってしまうことが多いそうですが、今回は残したまま手術に向かうことになりました。
理由は、カテーテル検査の結果この側副血行路は今後不要だろうと判断されはしたものの、現在の酸素濃度(Spo2:70%前半)のことを考えると、術前に切ってしまったらよりチアノーゼが悪化しよくない状態になる可能性がある為。
念のため残したまま挑み、術後悪さをする(肺への血液量が増えすぎて心臓に負担をかけてしまったりする)ような場合は、その時にカテーテル手術で縛ろうということになったそうです。
この側副血行路、不要となれば自然と消滅してしまうこともある異常血管。
術後は肺への血液量はメインの肺動脈だけで充分に賄えるはずなので、お役ごめん!と自然と消えてくれることを祈ります(* ̄ー ̄)
あと、これはそこまで手術に関係ないのだけどみーちゃん本来は産まれるまでに消えて無くなるはずの左上の大静脈が残ったままになっていて(【左上大動脈遺残】。上の図の黄色のマーカーで塗った部分。)
これに関しても、別にあって悪さするものでもないのでそのまま残しておくそうです。
よく分からんけど、悪さをしないならまぁヨシ!!
まとめ
以上、みーちゃん心臓修復手術の術前説明での内容をまとめました。
(修復前→修復後)
もちろん説明では手術の内容だけでなく、起こりうるリスクに関しても山のように説明されたのだけど、それに関しては記録に残すのはやめようと思います。
大丈夫、無事手術が終わればなんの関係もない話((( ̄へ ̄*)!!
言わなくてもいいのに詳細に伝えられた胸の開き方なんかも、頭から追い出そうと思います。
余計な不安をせず、みーちゃんなら大丈夫、と信じて待つのみ。
手術当日は、月が1年で1番綺麗に見える“中秋の名月”。
8年ぶりに、満月が被るそうです。
十五夜のお月さまに、みーちゃんの無事と、手術の成功を祈ろうと思います!!!
▽前回カテーテル検査の結果。みーちゃんの心臓の状態についてはこちらのほうで詳しく書いています。
▽生後2週間で行った右シャント手術。あれから1年、いよいよ修復術です!!
ゆーんでした(。-ω-)ノ゙